スタジオが終わって、電車で帰っています。
高校生の頃は、スタジオ代すらキツくて月1のスタジオすら入れなかったな。
なにより部室があったしな。
なんて昔の事を思い出して少しだけセンチメンタルに酔っ払ったりするけど、あと数時間後にはやっぱりバイトっていう現実が待っている。
電車の中はすごく心地良い温度で、目を閉じれば眠ってしまいそう。
少しでも気を抜くと通り過ぎてしまうから、心地良さを味わうのは目的地に着いてから。
寄りかからず、背筋を伸ばして。
本当は、誰かに認められる自分になりたいんじゃなくて、こうありたいと思う自分を多くの人に認めてもらいたいんだと思う。
でも不本意の自分になったところで、俺たちは嘘をつけるから、困る。
「これでよかった、これがよかった」
なんて、簡単に言えちゃうもんね。
そんな事を繰り返してたら時間は過ぎてって、周りからは人がいなくなって。
一人ぼっちじゃないけど一人ぼっちみたいな感覚になって、でも結局一人じゃないと気付いて、でもちょっとだけ一人ぼっちでいたくて。
本当めんどくせえな、と思う。
何がめんどくさいって、こんな事を考えなきゃいけない日常、なんて思ってる自分がめんどくさい。
早くライブしたいんだってば。
やりたい事やるために、今日もやるしかないのだ。
