2024年3月、俺は30歳にして初めて金髪となった。
人生で初のちゃんとした金髪。
色んな人に「なんで金髪にしたの?」と聞かれたけれど、上手く言語化が出来ずに気分転換だとお茶を濁していた。
本当に勢いで金髪にしたので今回はその理由を考えながら書いていく。
▪︎気分転換
これは実際そうで、バンドの編成も変わったし仕事も変わったし、変化出来るところは変化してみようという魂胆だった。
何より金髪は昔からの憧れで、一度やってみたいと思っていたけど出来るタイミングが無かったというのが大きい。
▪︎否定されたくなかった
これは「なぜそうしたのか」というよりは「今までなぜそうしなかったのか」という答えなんだけど、俺は人一倍(多分)外見へのコンプレックスが強い。
コンプレックスを一つ一つ挙げていったら原稿用紙なら10枚は余裕で埋められる気がするレベル。
だからこそ、突発的かつ突拍子もない変化をして誰かに否定される事が怖かったんだと思う。
誰かが何の気無しに言った小さな一言に勝手に傷付いた事が数え切れないくらいある。
だから、変わりたかったんだと思う。
金髪にする事で見た目以上に内面を変えていきたかったんだと、そう思う。
黒髪ミディアムが基本だった奴が急に金髪ショートになったら、興味があっても無くても賛否両論は生まれる。
「あっちの方がいい」とか「もっとこうした方がいい」とか。
ありがたいんですけどね、本当は。
でもそういうものに揺らぎ続けてきた30年間だったし、俺は「周りが何と言おうと関係ないぜ⭐︎Go my way!!」みたいな事はできなかった。
少数より多数を優先するし、否定より賛同を求めていたし、挙げ句の果てには変化する事にさえ予防線を張る始末。
だけど、だからこそ正反対の人間に憧れた。
なってみたかったんだと思う、揺るがない奴に。
自分が「これでいい」と思えた事をそのまま続けられる奴に。
そしてそういうものを自分で見つけられる奴に。
髪型ひとつで何をそんな、と思うかもしれないが今思えばオールバックはこの日のための伏線だったように思う。
オールバックもまあまあ周りには多くない髪型で、それをやった時の周りの反応をテストしていたような感覚が今はある。
それを経て「あっ、割と好きに変わっていいのかも」と自分に対して思えたから、そして思わせてもらえたからこうなった。
俺はかなり感謝しています。
否定しないで居てくれる周りに、興味を示さない誰かに。
(ドレッドもやってみたいぜ)