soutroll's blog

そうたさんのお悩み相談室&日常

意味なんて無意味だ。

 

ただいま。

この一言をずっと言いたかった。

 

 3/31、たくさんの人に見守られてKAKASHIは復活する事が出来ました。

本当にありがとうございました。

 

来られなかった人はどんな一日だったかな。

自分のやるべきこと、為すべきこと、やりたいことやれましたか?

それがあるならば、きっと僕らの3/31も、あなたの3/31も輝いていたと思います。

 

 

活動休止してからは、まるで天国から下界を覗きこんでいるような心地でした。

FOMAREからサイモンが辞めた時も、Secret add9からさとしさんが辞めた時も、仲間のめでたい席も、打ちひしがれているその背中も、すべて、遠かった。

「バンドやれるだけ幸せだろうが」

って何度思っただろう。

自分に無いものを持つ仲間が妬ましかった。

「一緒に歩いていこうな」

で一緒に歩けるほど世の中は甘くない。

約束交わした仲間が待っていてくれるほど甘くない。

 

「一緒に歩いていこうな」

は、甘ったれの傷の舐め合いではなく

「こっちは最大限の最高速度で進む、お前も最大限、最高速度で進め」

って事だ。

だから肩を並べた時、最高に幸せなんだ。

 

FOMAREから脱退が決まった時、サイモンは電話をくれた。

「約束守れなくてごめん。」

なんて、あのサイモンが半泣きで言ってきた。

誰もが何かを背負って今を生きている。

サイモンはきっと、俺たちのこの悔しささえも一緒に背負ってくれたんだと思う。

 

こんな風に、誰かを想いながら進む仲間がいる事を本当に誇りに思う。

サイモン、ありがとね。

 

色んな事があった7ヶ月間だった。

アイビーやハロはクアトロをソールドアウト。

ヘッドランプとハルカミライは全国流通を決めた。

ニーナからは森山が脱退。

ノーヘルメット代行はいつの間にか消滅(これにはちょっとウケた)

灯火祭に出てくれた仲間をはじめ、たくさんの仲間がステップアップした。

 

3/31、Halo at 四畳半のステージから白井が僕らに問いかけた。

 

「悔しかったよな?でも、俺たちはお前らが止まってる間戦い続けた。負ける訳ないから」

 

俺は心の底から腹が立ち、憤りを感じた。

ただ、ぐうの音も出ないほどの正論であり事実だ。

この言葉くれたのが白井だったって事は本当に大きい。

戦い続けるその背中も見てきたからこそ余計にね。

俺はまた、笑って誤魔化した。

 

疑問だった。

本当に俺たちは立ち止まっていたのか?

7ヶ月間戦えていなかったのか?

 

本番直前に心は大きく揺れた。

立ち止まっていた、戦えていなかった俺たちにいったい何が出来るというのか。

ステージ袖のトイレに閉じこもって必死に考えた。

答えは出た。

 

俺たちは7ヶ月間、たしかに止まっていた。

でも立ち止まっていた訳じゃない。

足踏みをしながら進行方向を必死に探した。

たしかに俺たちは7ヶ月間誰とも戦わなかった。

だけど、何よりも自分自身と、自分たちと戦っていた。

誰かのものさしで測られた自分を鵜呑みにすればするほど、迷走するんだ。

でも白井、俺は白井がそう言ってくれた事が嬉しかった。

良くも悪くも誰も、そんな言葉俺たちには言わなかったんだ。

だけど、だから嬉しかった。

伝わらなくても別にいい、でも本当に嬉しかったんだ。

でも一つだけ訂正するのなら、俺たちがリハーサル中浮き足立ってたって、ありゃ違うよ。

久しぶりのステージが嬉しくて、幸せで、噛み締めてたんだ。

とか言ってみるけど、やはり白井のその一言で地に足が着いた。本当にありがとう。

 

語り尽くせない7ヶ月だった。

語り尽くせない1日だった。

おかげさまでまたバンドやれるよ。

みんな本当にありがとう。

 

 

夢を追うことに対して、何かしら意味や理由を求めていた。

だけど、その意味や理由は見つかるはずもなく、いつも心の底の衝動に突き動かされて今までを走ってきた。

だって意味や理由なんてそれこそ無意味であり、理由になんてなり得ないから。

 

でもこの活動休止の7ヶ月でようやく、たった一つの理由を見つけた。

散々遠回りして、踏み潰されて、それでも立ち上がる俺たちの中に見えた一つの理由。

 

それは「失くせないから」だ。

 

https://youtu.be/69g-BmxPNak