高槻RASPBERRYでのラストライブを終えて大阪の漫画喫茶へピットイン。
もうあのステージに立つ事は一生無い。
だけど「さよなら」を言う気にはなれなかった。
ライブハウスは「人」だ。
店長しもてさんが居て、スタッフのみんなが居て、そこを愛する俺たちやあなたが居て、その場所がライブハウスなんだと思う。
我ながら綺麗事だな、と思うけど。
ライブハウスは綺麗事で成り立つ世界でたった一つの空間だと本気で思う。
今日、MCで「無くなったライブハウスを、思い出せなくなる」って言った。
いつか忘れるっていうか、思い出せなくなって、そこで誰を見て何を聞いてどんな気持ちになったか思い出せなくなってしまう、って。
そんな自分が悲しくてずっと思い出していた。
横浜 Lizardとか、神戸STARCLUBとか。
ひとつひとつ、また大切な場所が無くなっていく。
もし、俺たちが超売れててなんでも出来るなら3日連続ワンマンとかやったかも。
もし、俺たちが誰でも呼べるなら1週間連続ツーマン、スリーマンとか。
机上の空論なのは百も承知で、自分の無力さを思い知る。
意味があるとか無いとかまあどっちでもいい。
ただ「無くなると分かってから動く」ことに違和感を感じる。
そうなってから動き出すくらい大切なら、そうなる前に何度でも何度でもやればよかった。
なんて思ってしまう。
もう一度言うけど、意味があるとか無いとかはまあどっちでもいい。
大切な場所や人を守るためには力が、時間が、体力が、気持ちが、金が必要だ。
机上の空論を、綺麗事を確かなものにするためにも努力が必要だ。
もうこんな思いしたくない。
守るために、強くなりたい。
そしたら、もうこんな思いさせなくて済む。
ありがとうRASPBERRY。
俺は今日の事ずっと忘れないし、高槻RASPBERRYという最高のライブハウスを忘れない。
綺麗事を、本当の事にしたい。
もっと強くなりたい。