HPに掲載されました通り、3/31、ついにKAKASHIとしてライブを行う事ができます。
ライブ活動休止の原因は僕の喉に出来たホコリくらいのポリープです。
塵も積もれば山となる、と言いますが、まさかこんな形で山になるとは。
活動休止を決定したのは5月末の江坂MUSE、の隣のやよい軒。
その前日から計4連チャンのライブでした。
1日目は確かクレスト。
ガッサガサになった声に今までに感じた事のない違和感を覚え、翌日の朝一で大阪の耳鼻咽喉科を受診しました。
そしてポリープと診断され、漫画喫茶で眠るメンバーを迎えに行きました。
車内で診断結果を1から10まで話しました。
メンバーと合流し、搬入して、昼飯がてらやよい軒にミーティングをしに行きました。
沈黙で重たいムードの中、僕らは苦笑いをしながら話していました。
「まじか〜」「どうしよう、、、」
そんな中、まさが言いました。
「活動休止だね。」
僕は、僕のせいでこのバンドが止まる事をどうしても受け入れられず何も言えないままでいました。
「これから先、一生続けるんでしょ?だったらこのまま続けて歌えなくなるよりは、一度休んで治した方がいい。もちろん予定も丸つぶれだし、モチベーションも下がるけど、決断するなら今だろ」
そう言われた僕は頷くしかありませんでした。
じゃあ、いつ活動休止するか?
ライブはたくさん決まってる、BOYSBOYSBOYSのツアーもある、約束第三章のQWAIとのツーマンも、8月のイベントからのツアー、ツアーファイナルもある。
僕らが出した答えは
「8月のイベントまで走り続けよう」
でした。
キリがいいと言えばいいような、最悪のタイミングと言えば最悪のタイミングのような。
どちらにせよ、僕らが出した答えはそれでした。
意地というか、見栄というか。
色んな人に迷惑と心配をかけた。
それ以上に色んな人に助けられて支えられて、なんとか膝をつくことなく立っていられました。
本当にありがとうございました。
走り続けようと決めた期間での出会いとか、別れとか、もらった気持ちとか、今では「走り続けてよかった」としか言いようのない宝物になりました。
我ながら、バカ正直なバンドだと思う。
嘘がつけないバンドだと思う。
活動休止の原因の張本人に「ああ〜、ライブしてえ!」って言ってくるデリカシーのないギタリストとか、数年前に「颯太にはずっとついて行こうと思う」って言ってくれてそれからずっと一緒に居るベーシストとか、他のバンドマンに「こいつすげえだろ」って言ってくれるドラマーとか。
色んな人が固めてくれた舞台の上に立っているんだと、この期間で改めて実感しました。
不器用な奴らだ、とよく言われる。
「もっと上手いやり方あるでしょ」
「気持ちだけじゃやれなくなるよ」
きっと僕を含めた全員分かっているんです。
それでも信じた事をやりたいし、気持ちで走れるバンドで、というよりは、もはやそういう人間でいたいんだと思う。
世間体とか体裁とか、常識とか一般論とか、全部分かった上でそうしたいんだと思う。
活動休止を決めたあと、出演する予定だったイベントには全員で顔を出した。
それがケジメってやつなんじゃないかと思ったから。
「本当のケジメだったら声が出なくても這いつくばってでもライブやる事なんじゃねえのか」とも言われた。
分かってくれる人だけが分かればいい、なんて思わない。
でも分かってくれない人に分からせるよりもまず、分かってくれて待つと言ってくれた人にできる事を探した。
一つの問題に対して出す答えは100人いれば100通りあっていいと思う。
だからこそ、「続ける」という答えをこのメンバー4人で出せた事は強いと思う。
KAKASHIの新章がはじまります。
落ちこぼれがまた一つ落ちた、それだけ。
痛みに慣れちゃいないけど、落ちた悔しさで高く跳べる事を僕らは知っている。
どこまででも落とされたっていい。
このメンバーと、あなたとならどこまでだって跳べる。
夜明けを跳び越えて朝日に蹴りをくれてやろう。
蹴っ飛ばした太陽の代わりに輝こう。
そして同じような落ちこぼれ共を照らせたらいい。
「あ〜、もうKAKASHI終わったね」
なんて勝手に終わらせられるような人生歩いてきた覚えはない。
これ以上待たせない。見ててくれ。