夢を見ました。
どこかも分からないけど、大きな会場でライブする夢を。
目の前にはいつものあなたがいて、今まで出会った人たちの顔があって、メンバーがいて。
でもまさは、全然弾けなくって途中でヘラヘラしながらバンド仲間とステージを降りていって、ハルカミライのしゅんと2人で最前に来てニヤニヤしてた。
俺はというと、相も変わらずギターの弦が切れて苦笑い。
それでも弦の切れたギターをジャーン、と鳴らすと大歓声が起こる。
目の前には、こっちに向けられているであろうピンスポットライトの光。
目がくらみながらも見つめた先にはたくさんの拳。
拳、拳、拳。
上手くいかない事の方が多い世の中で上手くやろうなんて方が無茶な話さ。
上手くやらなくていいから、一個一個確実にやっていこう。
のんびり構えるつもりは無いけれど、焦りすぎて見落とすくらいなら速度が落ちてもしっかり行こう。
そのスピードを上げていけばいいだけだ。
簡単に言うなよって、簡単な事だろ。
いつまで自分に甘えてるんだ、もうお前23歳だろ。
いつまでも、明日必ずバンドがやれているなんて思うなよ。
子どもの青春とは訳が違う、感情一つでやっていける程甘くない。
天使と悪魔じゃない、ダラけた自分と本気の自分のせめぎ合い。
この歳でせめぎ合ってる場合じゃないだろうに。
だから、置いていかれるんだぜ。
お前が、そんなんだから。
背負ってるのは自分の人生だけじゃない。
そう言われた気がした夢だった。
俺のくせに、俺に当たりがキツい。