soutroll's blog

そうたさんのお悩み相談室&日常

感情の終着点


お久しぶりの更新です。
最近はツアーが折り返しになり、別にひと段落する事も無く、むしろこれからラストスパートを駆け抜けようとしているところです。

僕が中学生の頃、友達に勧められてモバゲーというSNSを始めました。
この頃はどちらかというとSNSとして、よりはモバゲー内のゲーム目当てにモバゲーをしていました。
いつからかアバターを着せ替え始め、コミュニテイ(確かサークルと呼んだ)に入ったり、普通に生活をしていれば出会わないであろう人との交流に面白味を感じていました。

高校生の頃は、もっぱらmixi
マイミクを増やして、コミュニテイに入って、だいたいやってる事はモバゲーと変わりませんでした。
変わった事と言えばアバターが無かった事くらいです、たしか。

高校生の終わりごろから、Twitterを始めました。
アバターも無ければゲームもコミュニテイも無い、mixiに追加された「つぶやき」機能に特化したSNS
友達が友達と遊んだ話、旅行に行ってきた話。
たくさんのつぶやきを見ていく中で、たくさんの人の事を知ることがでしました。
もちろんバンドマンは告知などの場としても使うんですけど。

いつからだろう、SNSでありのままの自分でいようとしてしまったのは。
現実では対面すると言葉が出なくて、思った事がまとまらなくて、結局何も伝えられず。
でもSNSなら時間をかけてゆっくりと推敲して言葉を放てる。
そんなところが好きでした。


でも最近、ありがたい事にライブでお手紙をいただく事が増えて、物販でたくさんお話をしてくれる人も増えました。
それらを通して、今更気付いた、というよりは再認識しました。
人が人に伝える手段として、言葉や手書きの文字に勝るものはないなと。
SNSで感情論を叩き並べた事も何度だってあるし、今ですらこうしてブログという媒体に文章を打ち込んでいるけれど。
いつからかしっかりと顔を合わせて目を見て伝える事を忘れていたような気がします。
もちろん歌は、目を見て歌いたいと、伝えたいと思います。
かといって全てを歌で伝えようとしたら僕は一生ミュージカルをし続ける事になってしまう。

きっと、SNSで伝わるものもあるんでしょう。それは僕自身、身をもって実感しています。
でもやっぱり、目を見て自分の口から伝えたい。この手で書き並べた文章で伝えたい。そう思いました。
別にSNSは辞めません。
基本的にSNSってものが好きなので。
感情を並べる事もあると思います。

ぶっちゃけ、ラクなんですよねSNSって。
現代人は携帯を手放せないし、四六時中覗き込むのが生活の一部になっているし。
口から発する言葉よりも、打ち込む文字数の方が多い日もあるんじゃないでしょうか。
だからこそ、並べやすいというか。
最早、言葉を発するように文字を打ち込むようなものになっているのだと思っています。

でも本当に伝えたい、大切な事はしっかりと自分の口から伝えようと思います。
伝えようと思う、というよりは伝えたいなと思いました。

僕らが暮らしているのはインターネットの中では無いから、言葉を発することの喜びをもっと噛み締めていたいと思いました。

感情の出口は指先では無く、この口からしっかりと出してやりたいと、そういうお話でした。
この文章に多少の矛盾を感じながらも「まあ、これはこれ。」と思いながら終わります。
読んでくれてありがとうございました。