冬が来た。
いつの間にかパーカーを着てたし、いつの間にか毛布を引っ張り出していた。
季節の変わり目はあっという間で、いつの間にか移り変わっていく。
何かが変わる瞬間なんて、誰にも気づけない。人が人を見放す瞬間とか、大切なものが大切になる瞬間とか。
とかく、最近は人に対しての熱が変わる瞬間のことを思っている。
つくづく自分勝手な人間だと思う。
選りすぐりの人間ランキングがいつの間にか出来ていて、あいつは良くてこいつはダメ。なんて。
自分勝手にも程があるなあ、なんて思いつつも誰彼構わず優しくなんてしてらんねーよ、と思いつつ、誰にでも優しい人でありたいなあなんて。
つまりは上っ面で優しくして、深いところでは見放してるんだと。
そういうことされるの嫌いなくせにいつの間にか自信でやってるんだから救いようがないよなあ。
って目に見える形にすることで共感を待ち望んでるから本当に救いようがない。
結局ね、何にせよ「そんなことはない」と言われたいだけなのね。
言われたところではねっ返すクセにほんとにもう。
最近こんな感じが一日中頭の中をシャトルラン。
ドレミファソラシドに乗せたところで仕方がない。
もう「それっぽい」だけは嫌なんだ。
