祖父、両親のお墓参りをしてきました。
住み慣れた街の景色は少しだけ変わっていて、無かったファミレスがあったり、あったはずのコンビニがなくなっていたり。
わずかな変化がすごく寂しかったりするんだよね。
十数年暮らした街のひとつひとつに思い出がある。
高校の頃付き合ってた彼女と行った場所とか、友達といたずらをした場所とか、車に乗っていると景色と思い出が流れてく。
本当は、こんなはずじゃなかった。
バンドなんて辞めて仕事して、平凡ではあるけれど確かに幸せを感じながら、友達とも遊んで、酒飲んで、行きたい場所に行きたい時に行って。
でも今は、現状は
バンドをやってバイトして、決して平凡なんかではないけれど、幸せで、友達とは滅多に会えないし、酒はまずいし、行きたい場所にはライブをしに行けるけど、旅行とかはできなくて。
正反対。
それでも確かに幸せだと感じるのは音楽が好きだからなのかな、って思えました。
楽しいよな、バンド。
上手くはいかないけれど、楽しいよ。
悔しいことばっか、辛いことも多いけど、報われる事の方が少ないけど、その瞬間のために。
ではなくて、全部ひっくるめて楽しいよ、バンド。
金はない、時間はない。
欲しいモノは大体「また今度」、朝起きてすぐに1日の飯代を考えて、それでも体が第一だから、って。
惜しみなく削り取った自分の人生から音楽を生み出して。
それにマルバツをつけられて、もっとこうしろああしろ、って、ああいうのがいいな、こういうのがいいな。
買って買って。おいでおいで。
違う違う。
商売繁盛したい訳じゃなくてバンドやりたいんだって。
商売繁盛することも、バンドだよ。
ってうっせーな分かってんだよボケ。
今はそういう話してんじゃないの。
分かるでしょ？
