この間ユニクロ行って買い物してたらバアさんに急に話しかけられた。
「ぼっちゃん、このシャツ①と②と③どれがいいと思う?」
①はグレー地に黒の大きめのチェック
②は淡い水色に青のストライプ
③は白地に水色の薄い細かいストライプ
どのシャツも目の前に居るバアさんが着るには少し難しいというか、そもそも男性物だった。
「誰が着るんですか?」
そう聞くとどうやらバアさんと同い年くらいのおじさんが着るらしく、その人はバアさんのいとこらしい。
「だったら①はちょっとおじさんっぽいので②か③ですかね。個人的には③が若々しくて良いと思います」
そう伝えるとバアさんは喜んで
「頼りになるわね!分かりやすい、ありがとう!」
と大層感謝をしてくれた。
たまには俺のセンスも役立つもんだ、と思いながら俺は買い物を続けていた。
すると5分後にさっきのバアさんと再会した。
バアさんは①のシャツを嬉しそうに抱えていた。
なんだバアさんこの野郎
今日は下北沢でサーキット。
Made in Me.というバンドの主催。
1番大きな会場を任せてくれた。
前日に古い友人からLINEが来た。
「明日撮影させてください」
LINEの送り主は数年前にKAKASHIのスタッフをやってくれていた「ぬまめん」と呼ばれる男。
彼は10年来の付き合いで、後輩肌バツグンの奴だった。
訳あってバンドを離れてからしばらく会えていなかったけど「環境が変わる」と連絡をくれたのは最近の事。
昔からライブ映像撮ったり、運転してくれたり、物販に立ってくれたり。
そんな彼が久しぶりに映像を撮ってくれた。
単純に嬉しかった。
あの頃とお互いに気持ちも技術も目的も違うのに、こうやってまた交れた。
こういう事があると続けてよかったな、と少しだけ思える。
頑張らないと。
こんな瞬間をもっと増やしていきたいと強く思った1日。
寝落ちしそうなので終わり