2021年、もう3月になる。
気づいたら平成が終わっていて、令和になっていた。
あと80年でドラえもんは出来るんだろうか。
最近、新しく出会った人と話す事が少しだけ得意になった。
前の俺ときたらいわゆる「苦手スタート」を余裕で切っていて、そこから打ち解けていくにつれてやっと「普通」になるという今思えばなんとも人を小馬鹿にした付き合い方しかできなかった。
当たり前だけど、自分と全く同じ人生を歩んでいる人は1人もいないから、どんな人も自分に経験していない事を経験しているのだと思うと、どんな話にも興味が湧くようになった。
1つの出来事に対して、どんな気持ちになったのか、どんな状況だったのか、なぜそうなったのか、聞いているだけで面白い。
今日は水戸でライブだったんだけど、俺たちは緊急事態宣言中もずっとライブを行っていてまたライブが日常になりかけていた。
でも水戸ライトハウスは去年から時短ではなく営業自粛をしていたから、今日が2021年初の営業日だったらしい。
その事実を知った時、1本のライブの受け取り方は人によってこんなにも重みが違うんだなと恥ずかしながら思った。
もしかしたら来てくれたお客さんの中にも、決死の覚悟で来た人もいたかもしれない。
今日があったから生きていける人、今日のために生きてきた人がいたかもしれない。
コロナ禍になって、それでもライブをやろうと思ったのは「今日歌わないと死ぬ」と思ったし「今日ライブ見ないと死ぬ奴がいる」と思ったからだったのに、そんな事もまた日常として溶かしてしまって恥ずかしくなった。
こう書き起こしてみると、どうやら俺は「音楽で人を救える」と本気で思っているらしい。
確かに頭の片隅にはあったけど、ここまで明瞭になるとは思わなかった。
勘違いでも、大きなお世話でも、自分が導き出した答えには胸を張れる人でいたい。
今日の水戸でのライブが「誰かにとっての何かになればいい」と思っていたけど、ステージで歌を歌う以上はなったらいいな、ではなくて、しなければならないんだな。
やらされている訳じゃないのに、責任がある。
それはきっと「自分で選んだ事」に対しての責任だと思う。
もっと精進あるのみ。
INKYMAPもSpecialThanksも良かったな、またすぐ再会できるようにしよう!